行政の立場のアレやコレ
本を読んで考えたとからひとつふたつ。
ローカルメディアのつくりかた:人と地域をつなぐ編集・デザイン・流通
- 作者: 影山裕樹
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2016/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の話としては、行政と民間の協働でローカルメディアを作る際に、行政には異動というものがあり、担当者が2〜3年で変わるのでローカルメディアの一貫性を通すために行政はサポートの役割に徹し、内容については深く関わらないようにしているということだった。
ここから、行政はサポート役に徹せよ、徹すべきであり、最近は我が物顔で地域づくりやらなにやらやっているのはちょっと違う。本来はサポート役であるべきなのである。という方向かなあと思っていたが、考えていく間にそういう議論は面白味がないし、ちょっと違うよなあと思い始めたので別の観点から。ただしこの考えも後ほどテーマにあげたいと思う。
さて、話は、ずれた。
こんなことを発端にして、行政はサポート役に徹せよ。というものではなく、プロジェクトの中での自分の立ち位置を決め、その役割を全うすることの重要性、そしてそれを組織でやるにあたって必要なことについて考えてみたいと思う。
まず、プロジェクトにおける役割は非常に流動的であると感じる。あまり大きくないプロジェクトとチームであれば顕著かと思うが、ひとりが広報をしてひとりが企画をして…と役割が明確に分かれている場合もあればそれぞれがちょっとずつ役割を担っている場合もあるだろう。
それはどうやって決まっていくのか?ひとえに、それぞれのプロジェクトで、それぞれ必要なように決まっていく。プロジェクトに参加する人間とその関係性によって千差万別である。
それ故に、プロジェクトにとって最もよい役割や立場、関わり方は「コレだ!」と一般化、マニュアル化できないものである。
プロジェクトにどう関わるか、どういう役割をしたら良いのか、に対する答えは、個別具体的に、それぞれのプロジェクトで考え抜き、判断されるべきなのである。
そのように考えると、今後、行政と民間の協働事業などのプロジェクトにおいて必要な力は、「こういう役割でやったから上手くいったよ!」という事例の積み上げを集められる力ではなく、ゼロから「我々のプロジェクトではどういう役割をすべきなのか。」ということを話し合える力(コミュニケーションスキル)であり、それを伸ばすことに尽力したほうが良さそうである。
ベストな方法を探そうというときには2種類ある。
①好事例を探しだして真似をする方法(そのために必要な能力⇨情報収集能力、分析能力)
⇨正解はどこかにあって、それを探すというスタンス
②自らの状況を鑑み、その中でベストな方法を創造する。(そのために必要な能力⇨ベストな方法を生み出すための創造力、コミュニケーションスキル)
⇨正解はどこにもなく、生み出す必要があるというスタンス
現在多くのことは、①のように考えられていると思う。それはそれで必要な力ではあるが、千差万別な状況の中で正解などどこにもあるはずもない。
組織としては、そのような状況の中でもベストな方法を生み出せる人を作り出す仕組みづくりが重要になってくると思った。
@終わりに
書きたいことが上手くまとまらないのだが、なぜだろうか?書いている間に考えが浮かんできていろいろ書いてしまう!これを、整理し直すのがいい文章なのだろう。一発書きではなく。